目を開けると君がいた


……なに、この空気。。

怖い。怖い。怖い。怖い。



私の息が荒くなってきた。



「華園のカバンについてるキーホルダー可愛いな!」



え?

さっきの怖い男の子が話しかけてきた。


「これ、お母さんが作ってくれたウサギなの」


このキーホルダーを褒めてくれたのは嬉しかった。


だから、さっきより喋れた。


「へぇ、華園の母さんすごいな!

今度、俺のも作ってきてくれよ!」



「あ……、ごめんね。お母さん、私が小さい時に亡くなったの」


「あ、ごめん。」



「……」


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