目を開けると君がいた


やっと学校、終わった……。

疲れた……。


でも、楽しかったな。


……。

家に帰らないと……。

お父さんのいる家に……。


なんだか、足が重い。


「はぁ……」

私がため息をついた後

後ろから私を呼ぶ声が聞こえた。


「は、は、華園ちゃん!!」


「……だれ?」


私と同じ学校の制服を着た男の子。


「あの、その、僕……」


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