目を開けると君がいた


「あ、あの……九条君は悪気があったわけじゃないと思うよ。

だって、みんなの事を思って厳しすぎたんだと思う……」


「……。」


「そうだよな、悪気があってあんな事するやつじゃねーもんな!」


「よし!昴に謝ってこよーぜ!」


バスケ部のみんなが走って行った。


よかった……。


「野亜すごい……」


「へ?」


「みんな、まとめちゃってすごいや…」


私は首を横に振って

「私なんか全然だよ、杏咲ちゃんの方がすごいよ…」


「…ありがと」


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