目を開けると君がいた


九条君への気持ちは恋なのかまだよく分かんないから

いないって言っておいた。


「でも、翔くんは野亜の事、好きなんだと思うよ。」


その友達の考えは違うよ。多分…。


「杏咲は?好きな人、いないの?」


……あ、あずさ…ちゃんの……


好きな…人。


「いるよ。」


と一言だけ言うと杏咲ちゃんは教室に戻った。

「野亜!杏咲の好きな人って誰か知ってる?」


「野亜?聞いてるー?」



その好きな人ってきっと……


九条君だよね…。

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