目を開けると君がいた
第2章 ー好きー
本当の気持ち
「野亜、絶対に誰にも言わないでよ?」
「…うん」
杏咲ちゃんは、アピールするために
前まで全然行かなかった九条君のクラスに行くようになった。
用事を作って会いに行くらしい。
私は付き添い。
2人が仲良く喋ってるのを聞くだけ。
でも時々、九条君が私に喋りかけてくれる
「華園も、そう思うだろー?」
「華園、じゃーな!」
「華園!」
九条君が私を呼ぶ声が頭の中に残る。
何回も響く。
君の声が。