目を開けると君がいた


「華園」


部活が終わった後、帰ろうとする私を九条君が呼び止めた。


「なんで、さっき泣いてたんだよ」


って九条君はバスケ部のみんながいるのに大きな声で言った。


「声、大きい」


私がそう言ったら、九条君は下をむいて
黙って行ってしまった。


話がないなら

声かけたりしないでよ……。


私が校門を出たら

また九条君が私を呼び止めて


九条君は紙を私に差し出した。
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