目を開けると君がいた


「なんでメールしてくれなかったんだよ」



屋上についてすぐに九条君が言った。


あ…その事だったんだ。


なんかつまんないな……。


私はちょっぴり期待していた。



「ごめんね。いろいろあって……。

でも、朝にメールしておいたよ!」


「え!あ、そっか。俺、華園に嫌われたんじゃないかと思って……」


「そんなわけないよ」


ただ最近、自分の気持ちがよくわからなくなるだけなの……。


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