雨の降る夜に
なんとか少女を落ち着かせようと言葉を探してみるが、うまい言葉が見つからない。
「あ、あの、僕がやったんじゃないんだよ。」
出来る限り優しい声で言ってみた。
だめだ、これじゃあ余計怪しまれるだけだろ、と言ってから後悔した。
少女はぬいぐるみをさらに強く抱きしめた。
そして・・・・・
「きゃーーーーー!!」
少女はしゃがみこんで、力の限りに叫んだ。
その後も2回続けて。
健二は思わず耳を塞いだ。
だめだ。たぶん病院中に響き渡ってる。みんなが起きてしまっただろう。そして部外者のオレを見たら・・・・・。
いや、説明すればきっとわかってくれる。少女の勘違いだと・・・。
健二の来た方の通路から大勢の足音が聞こえてくる。まだ音は小さいが。
どう説明しようと目を泳がせていた健二は、受付に置いてあるものに目を留めた。
なんだ、これ?
そして手に取った「それ」を、健二は明かりにかざしてみた。
これは・・・・・・
「どうしたんだ、久美ちゃん!」
病院の人々が来てしまった。
「あ、あ、あの人・・・」
その中の一人の女性が恐れながら言った。
「・・・・・ナイフ持ってる!!」
「あ、あの、僕がやったんじゃないんだよ。」
出来る限り優しい声で言ってみた。
だめだ、これじゃあ余計怪しまれるだけだろ、と言ってから後悔した。
少女はぬいぐるみをさらに強く抱きしめた。
そして・・・・・
「きゃーーーーー!!」
少女はしゃがみこんで、力の限りに叫んだ。
その後も2回続けて。
健二は思わず耳を塞いだ。
だめだ。たぶん病院中に響き渡ってる。みんなが起きてしまっただろう。そして部外者のオレを見たら・・・・・。
いや、説明すればきっとわかってくれる。少女の勘違いだと・・・。
健二の来た方の通路から大勢の足音が聞こえてくる。まだ音は小さいが。
どう説明しようと目を泳がせていた健二は、受付に置いてあるものに目を留めた。
なんだ、これ?
そして手に取った「それ」を、健二は明かりにかざしてみた。
これは・・・・・・
「どうしたんだ、久美ちゃん!」
病院の人々が来てしまった。
「あ、あ、あの人・・・」
その中の一人の女性が恐れながら言った。
「・・・・・ナイフ持ってる!!」