雨の降る夜に
洋平が考え込んでいると、黒光りする車が2台、人影の前で停まった。

その車に人影が急いで乗り込む。

顔が一瞬だけ見えた。
かなりの美形だ。

そして、それと入れ替わるようにして、もう一台の車から2人の黒服の男が降りた。

そのまま音もなく病院の中へと入っていく。

「なんだ、あれ?」

「さあ。」

そして健二の携帯に電話をかけた・・・・・。


−−−−−−−−−−−−−−−


それを聞いて、健二はようやく全てを話した。

「で、その人影は誰だったんだ?」

健二が問うと、

「あの時は誰か分かんなかったけど、今は分かる。それは・・・」

洋平が勿体ぶると、武弘がその続きを引き継いだ。

「松浦、お前だった。」
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