親友の好きな人。
私は思わず
「な、何よ!」
とキツイ口調で言ってしまった。
一瞬、切ない顔をした悠馬だったが、すぐにいつもの笑顔に戻り
「好きな人がバスケしてる時の俺をいつも応援してくれるからかな…//」
と照れながら言う悠馬の顔が私の脳裏にやきついて離れなかった。
その人のことがとても愛おしくてたまらない、そんな顔だった。
それから悠馬と麻耶は楽しそうに話していたが、私は他のことで頭がいっぱいだった。
悠馬に…好きな人がいたなんて……