親友の好きな人。


放課後、

お母さんの言った通り、雨が降った。

それも、結構な大雨…
ついてないなぁと思いながらため息をついた。

「ため息つくと幸せ逃げるぞ〜」

とお決まりのセリフを言う悠馬がいた。

「うっさい!」

「はいはい、俺の傘使えよ」

「や、それはいいよ!元わと言えば私のせいだし。」

「じゃあ相合傘するか…!」

「遠慮します」

「即答かよ」

「じゃあ私もう帰るね」
と言い猛スピードで走り出した。

が、
「待てよっ!」
と言われ腕を掴まれると、
私の手で傘を握らせた。

そして悠馬は走っていった。

私はしばらくその場を動けないでいた。

それは私の気持ちのように_____

親友の好きな人が自分の好きな人でどうすることもできない私。

関係を壊れることを恐れ動けないでいる私のように…


ただ異常な速さで動いているのは私の心臓だけ……


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