キミへの想いを10文字で。
いつも、ぎゃーぎゃー半分喧嘩みたいに翔琉と話してるから、黒川君のトーンって新鮮。


おとなしい訳でもないし、つまらない、っていうのとも違うけど……。


淡々と、って感じ?


なんか……


「なんか、黒川君って、先輩みたい」


「……じじくさい、ってこと?」


怒る、とか、つっこむ、ではなくて、普通に聞き返されちゃうとさぁ……。


「あ、いや、そーいうんじゃなくて……」


慣れていない空気感に、しどろもどろになってしまう。


何となく、話の流れを変えたくて、歩きながらバックをごそごそ漁ってみる。


……かさ


指先に触れた、それは。


結局、今日出来なかった″プレゼント交換″の、プレゼント。
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