キミへの想いを10文字で。
「いくら神童と呼ばれた俺でも忘れ物の1つや2つするだろ」


「……いや、神童とか呼ばれてないし」


「いやぁね、アタシの過去を知ってるオンナって!」


それ何キャラ?とか突っ込む気も起きず。


にしても。


学校の薄暗い廊下で見る、ジャージ姿の翔琉……という、珍しい姿に、それだけできゅうんとなってる正直過ぎるあたしの心臓。


しょうもない会話だって、凄く大切で。


「あ。もしかして、黒川待ってんの?」


「なんで……」


いや、そうなんだけど。待ってるつもりだけど。
だって、今日断らないと、明日デートする羽目になっちゃうから。


……なーんて、言えないし。


「だって……付き合ってんだろ?」





…………はい???
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