キミへの想いを10文字で。
頭が真っ白になる。


なんで、そんなこと知ってるの、っていうか、言うわけ……?


「お前から言い出すの待ってても全然言わねーしー。秘密主義かよ。俺とお前の仲なのに」


俺とお前の仲。


それって、なんだろう。幼馴染みって、なんなんだろう。


「…………」


何とも返しようがなく、黙って翔琉の綺麗な顔を見つめる。


「あ、黒川が言いふらしたとかじゃねーよ?俺だって、伝言とか頼まれて一応流れ把握してっからさー……」


やっぱり。

あたしの意思とは違う所で、″事実″としてひとつの筋が通っているんだ……。


軽い気持ちでチョコを渡してしまったから、

黒川君は当然あたしからOKが出たと思っていて。

翔琉は、あたしと黒川君が付き合ってると思っていて。
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