キミへの想いを10文字で。
思わず息を飲む。


だって、あたしと黒川君の視線の先にいる、翔琉は……


完全にあたしの名前を呼んでるし。

こっちにむかってまっしぐらだし。


……同じ様子を、隣の黒川君も、当然見ているわけで。


なんで?どうしたの?何しに来たの??


『親族ハグ』で、懲りたはずなのに。


やっぱりよからぬ想像をしてしまうあたし。




「…………っだーーーーーーーーー!!間に合った。悪い、黒川…………」


固まるあたし達の前で、翔琉が呼吸を整える。


「一花を、ちょっと、借りる。デート中なのに悪ぃ」


……ん??
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