キミへの想いを10文字で。
「それじゃ、また明日ーー!!!」


元気一杯、希美と別れ、一人家へと向かう。


一人になると急に襲ってくるこの気持ちは、やっぱり″寂しさ″なんだろうか。


ねぇ翔琉、

ねぇ翔琉……って。



何度も何度も、他愛もないことで心の中で呼び続けてきたけれど。


この恋は、自分で終わりにするしかないのかな。


お姉ちゃんが、自分のことを昔好きだったなんて聞いたら、『じゃあいけるかも!』ってなると思ったのに。

なのに、あの態度。

まるで興味がないっていうか……


『結実ちゃんには、今素敵な彼がいて幸せなんだからそれでいい』

ってことなのかな?


それとも……



ふと、思い当たった答えに背筋がぞっとする。
< 296 / 318 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop