キミへの想いを10文字で。
「……一花ちゃんは、彼氏とか……いないの?」


へ……?


思わず、喉元でぐぐっと変な音が鳴る。


「いるわけないじゃん!いたら、報告するし」


「そうかぁ~、そうだよねぇ、うふふ」


お姉ちゃんはふわふわと楽しそうに笑って、くりっとした可愛い目であたしを見つめる。


なんだこれ。


「なに、結実ちゃん、彼氏でも出来た?」


冗談っぽく聞いてみる。


日課のように色んな人に好意を寄せられると感覚が麻痺するのか、今現在、お姉ちゃんに特定の彼氏はいない。
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