キミへの想いを10文字で。
黒川君も、翔琉達と同じサッカー部。


スマホをちらりと確認すると、もうすぐ6時。


……ほんの、6時間前までは、あたし、ドキドキとワクワクでどうにかなりそうだったんだけどな。


今も今で、別の意味でドキドキするけど。


黒川君とは、そんなに話したことすらないもん……。


な、なに話そう……。


ついつい、歩きながら沈黙の中、今日の事を振り返ってしまう。


希美と、キャーキャー言いながら、クッキーの生地を作って、焼いて。


その間に卵を茹でたり、ツナやきゅうり、ハムやチーズ……具材を用意して。


手際の良い希美のお陰でさくさくと作業は進み、その後あたし達はお菓子とかの買い出しに行って。


「そう言えば、飲み物何がいいんだろうね」って話になって、
希美が博己君に何がいいかメールしたんだ。

今思えば、その返信からおかしかった。
< 98 / 318 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop