Christmas Eve
上司の補佐。

毎日、山ほど仕事を抱え、朝から晩まで昼休みもそこそこに、誰よりも早くから遅くまで愚痴ひとつ言わず、生き生きと働く姿を思い浮かべる。


オフィスの女性にほんの少しでも見習ってほしいものだ。

俺は直接には、彼女の仕事ぶりを観てはいない。

だが彼女とすれ違うたび、いつも、「この女はできる」感が伝わり、気が引き締まる。


半月前のあの日は俺も残業で、ふと彼女を思い出し、彼女が退社する時間を見計らって、偶数を装い誘ったんだが……。

雪に、邪魔をされてしまった。



何もクリスマスイブに、残業などさせなくてもと思う。


そして俺ならイブの日くらいと考える。



♪きっと君は来ない
1人きりのクリスマスイブ♪


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