人魚姫の真実
第2章助ける
まるいおつきさまが
そらのてっぺんにのぼっても
すえっこのおひめさまは
ふねのまわりをおよいでいました。
おんがくがとまり
ひとびとがねむるころになっても
およぎつづけました。
そのうちに、なみがだんだんと
たかくなってきました。
かぜがはげしくふきます。
かみなりもひかります。
いつのまにかこのうみに
あらしがやってきました。