人魚姫の真実
駅に着くと誰もいなかった。

「誘ったなら早く来いっつうの」

少し苛立ちながら待った。

数分すると誰かが来た。

「やぁ姫ちゃん♪」

「こんにちは佐藤さん」

来たのはあの先輩こと、佐藤先輩。

お外のスマイル。

私は2つの顔を持っていると言ってもいい。

学校では男っぽくしている

が、

外では女子の格好で女らしくしている。

自分で言うのもなんだけど、似合ってる。

しかも、学校の私とは似てないらしく、バレない。

モテたいからとかじゃない。

前に女子の格好で外を歩いたらこの佐藤さんに会った。

その時にはもう学校で佐藤先輩には会っていた。

言い出そうにも言えなくて、今みたいな形に。

でもこれはこれで楽しかった。
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