人魚姫の真実
ひめ・・・

姫・・・

誰かの声がする。

「姫!いい加減に起きなさい!!」

「わっ!!」

声に驚き布団から飛び起きた。

横を見ればお母さん。

「いつまで寝てるつもりなの!学校遅れるわよ」

「えぇっ!?」

枕の横にある時計を掴み取り時間を確認する。

「やばいっ!!ちこく~」

急いで着替え一階に下りる。

「姫。朝ごはんは?」

キッチンに立つ1番上のお姉ちゃん、美紅ねぇが聞く。

フライパンがジューっと音を立てている。

中を覗くとおいしそうな目玉焼き。

食べたいなぁ・・・

「姫の分はこっちにあるよ」

リビングの椅子に座り、ここ、ここ、と指を差すお姉ちゃん。

2番目のお姉ちゃん、彩ねぇ。

「た・・食べる!!」

私は飛ぶようにして椅子に座った。
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