人魚姫の真実
「姫ちゃん遅い!!」

駅に着くとそこには友達の麻衣がいた。

「わりぃ!寝坊した!!」

多分の理由はこれ。

言葉使いが男子とほぼ一緒。

育ってきた環境がと言いますか・・何と言いますか・・・。

とにかく悪いのだ!!

ルルルルルルル・・・・・

ホームに音が鳴り響く。

「とにかく急ご!!」

「うん!」

私と麻衣は電車へ駆け込んだ。

電車の中はかなり混んでいた。

通勤ラッシュの時間帯。

いつものこととはいえ、狭い!!

高校生もかなりいるけど、一番多いのはサラリーマン。

暑苦しいったらありゃしない。

「姫ちゃん珍しいね。こんなに遅いの」

「ちょっと寝坊しただけだよ」

「そう?次から遅れそうになったら置いていくからね」

「え!いや、そこは待っとこうよ~」

「嘘だよ♪」

アハハッと二人で笑いあった。
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