黒色女子を個人授業
結局月曜になっても彩香は出社してこなかった。

滅多に休まない子なのに、珍しいな。

よっぽど具合が悪いのだろう。


あー退屈。

仕事の合間の休憩時間にあの子をからかうのが私の楽しみなのに。

休憩スペースに着いた私は、自販機で買ったカフェラテを飲みながら、ソファに座って一人寂しく携帯電話をいじる。


ふと人影がよぎり、私は下を向いたまま目線だけ上げる。

だって変に目が合って微妙な人だったら、話しかけるのも億劫だし。


人影の正体は大城さんだ。奥の自販機でコーヒーか何かを買っている。


ラッキー。待ってた甲斐がありました。

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