黒色女子を個人授業
この人、散々彩香を弄んでおいて、本気で言っているのだろうか。

プレゼントまでして、気のあるそぶりを見せておいて……

何だかだんだん腹が立ってきた。


「ただの仕事の関係にしては、ちょっと特別扱いし過ぎじゃありません?
高価なプレゼントもしたんでしょう?」

これは彩香の友人としての一言。

嫌味を込めた言ってやった。


「特別といえば特別ですよ」

彼はサラリと言ってのける。


は?

どういうこと?

あっさりと認められて、私は拍子抜けした。

さっき、何の関係もないって言ったじゃない。
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