黒色女子を個人授業
あれ……?


私は息を飲んだ。


もしかして。

まさか。

そんなことあるわけ……


予約は2席。花は誘っていない。

私と二人でイヴに約束……

ひょっとして……?


や、でも、寂しい独り者同士飲もうって言ってたし、深い意味はないと思うんだけど。

でも、でも、もしかしたら……


私は運ばれてきた料理に顔を落としながら、こっそりと彼の方へ目線を上げた。

上目遣いでうかがう私に気づいた彼と目線が合ってーー
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