黒色女子を個人授業
違う。

本当は。責められるべきなのは。


私は拳を強く握りしめた。


何もできない。

何の力にもなれない。

私のせいなのにーー



「みなさん、ご迷惑おかけして申し訳ありませんでした。
あとは自分でケリをつけます」

大城さんはパンパンと手を叩き、解散の合図をした。


いつもの笑顔がなんだか空々しい。

一同、腑に落ちないまま、自分の持ち場へと戻った。
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