黒色女子を個人授業



翌朝、デスクに大城さんの姿はなかった。


「今井さん、大城さんは……?」


私が恐る恐る聞くと、今井さんは躊躇いながら答えた。

「……部長と一緒にクライアントのところに行ってるよ」

「部長と……?」


どうして部長が出てくるのだろう。

余程重要な決め事のときにしか、個々のプロジェクトには顔を出さないはずなのに。

嫌な予感がした。



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