黒色女子を個人授業
「……別に、お前のせいって訳じゃないだろ」

そうフォローを入れてくれた今井さんに対して、私は勢い良くと首を振る。

「原因は私なんです。私のせいで大城さんが罠に嵌められて――」

感極まってまくし立てる私を「天野!」と今井さんは一喝した。


「すぐに自分を蔑む癖やめろ」

「でもーー」

「でもじゃねぇよ!
今お前にできることは、自分を責めることじゃないだろう!」

情けなく取り乱す私を叱って、今井さんは真っ直ぐに私を見る。


「いつまでも守ってもらってるんじゃねえ。
お前があいつの助けになってやれよ」

「私だってできることなら力になりたいです。
でも、足を引っ張ってばかりの私が助けるだなんて、とても……」

「じゃあ誰があいつを支えてやれんだよ」

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