黒色女子を個人授業
私は息を飲んだ。

大城さんは、いつも私を守ってくれる。

私だけじゃない、みんなを守ってくれて。


……じゃあ、大城さんのことは誰が守ってくれるの?

彼だけ、常に一人で矢表に立っていなきゃいけないの?


「俺たちは、下で支えんのが役目だろ?」


今井さんの言葉に、私は頷く。


「あいつ、全部自分で出来ますって顔して抱え込むとこあるんだよな。
……なんとなく分かるだろ? 平気なふりしてるの」


そう言われて、胸がぎゅっと苦しくなった。

ときどき、悲しそうな笑顔を見せるときがある。

無理して、笑顔の自分を演じているのだろうか。


「弱さを受け入れてくれるやつも必要だと思うんだよな。あいつには。
……何ができなくてもいいからさ。
拠り所になってやってくれよ」


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