黒色女子を個人授業
着替えてる!? どうして!?


私は浴衣の胸元を抑えて、自分自身に問い正した。


私だよね? 私が自分で着替えたんだよね?



そわそわとする気配に気づき、大城さんがゆっくりと目を開けた。

「ん……ああ、目が覚めた?」


彼は軽く身体を起き上がらせると、肘をついて私を眺めた。

彼の布団が腰の位置まで剥がれ、私と同じく浴衣に身を包んでいることが分かった。


「あの、これは、どういうことでしょうか……」


私は胸元を隠しながら、恐る恐る尋ねる。


「……あれ、覚えてないの?」

大城さんは一瞬考えを巡らせたあと、不敵な笑みを浮かべた。
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