黒色女子を個人授業
「……キレイですね」

「……うん」


私たちはしばし寄り添いながら、オレンジ色に輝く太陽を見つめていた。


「頼りなくなんてないよ」

彼の言葉に私は顔を上げた。


「君は十分僕を支えてくれている。
……ありがとう」


目が合って、瞳が逸らせなくなった。


彼の手が私の頬にそっと触れた。

そのまま距離は縮まって、唇が優しく重なる。
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