黒色女子を個人授業
嘘だよ。

わかってたまるか。

この1年、私がどんな想いでいたかなんて。


「ずっと会いに来れなくて、ごめん」

今さら謝る彼に

「本当ですよ、遅いです。遅すぎます」

私は不満をぶちまけた。

「私がこんな長い間、待ってるとでも思ったんですか!?」

思わず口調が荒くなる。


「思ってない」

彼は静かに首を振った。


「でも、もう僕が耐え切れなかったから」
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