黒色女子を個人授業
「大城さんは、普段、自分のことを『俺』って言うんですね」

私は彼の顔を見上げる。

「ああ、そうだね。
自然と『俺』、『僕』、『私』をTPOに合わせて使い分けるようになってしまって」

ふいに彼は握っていた私の手を持ち上げた。


「もう君とは、仕事の関係じゃないから、『俺』でいいよね」


そう言うと、私の手の甲に軽くキスをした。


!!

なんでいちいちドキドキさせるんだろうこの人は。


すると彼はニヤリと意地悪く微笑んで言った。


「照れた?」


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