黒色女子を個人授業
「だいじょうぶだって。
本当は可愛いの好きなんでしょう? まったく……」

彼は困ったように笑う。


「ダメだね。その素直じゃない性格を直さないと」

「これは……そう簡単には治りません」


「治すよ」

彼は両手で私の頬を包み込んだ。


「これから俺がつきっきりで指導するから」

温かい息がかかるくらいの距離で、彼は優しく囁いた。

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