黒色女子を個人授業
そして何故か彩香はそんな彼を私に薦めるのだった。

『滝川くんは絶対に花と気が合うと思うの!』何故? そう言う理由がわからない。

それに、今となっては、とっとと幸せを掴んだ彩香にお薦めされても、嫌味にしか聞こえない。


もう嫌になってきた。

帰っちゃおうかな。


私が拗ねていると

「おい、花山ー!」

少し離れたところから、私を呼ぶ今井さんの声がした。

「確認したいことがあるから、まだ帰るなよー!」


まさかの残業宣告に、私はため息をついてうな垂れた。

まじでか。

今井さんのバカ。

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