黒色女子を個人授業
夜遅く。俺は花山の部屋へ向かった。

ドアをノックすると、「はい」という返事とともに顔を覗かせた花山は、俺を見て複雑な表情を浮かべた。

「今、話できるか?」

「……はい」

花山は俺を部屋へ招き入れた。



「すまなかった」

俺は地に手をついて、思いっ切り土下座をした。


だって、ケリをつけるって、これくらいしか思いつかねえし。


「え……ちょっと、今井さん?」

いきなり派手に頭を地面につけた俺に、さすがの花山も慌てふためいた。
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