黒色女子を個人授業
「だからって俺にどうしろって言うんだよ」

「私は、彩香の相手は大城さんなんかより酒井の方が良いと思ってるわよ」

良く言うよ、単に天野と大城さんが付き合うってのが気に食わないだけだろう。

天野に俺を押し付けようとしているな。

そりゃあ天野のことは好きだけど、花山の姑息な手段は気に入らない。

「それはお前の都合だろ?」

俺が冷たく突き放すと、今度は腕にすがりついてきた。

「酒井が彩香のこと幸せにしてくれるっていうなら、私協力する!」


なんだよもう。調子の良いことばっかり言って。

花山の懇願する姿に、俺は再び深いため息をついた。

やっぱり、女って怖い。
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