黒色女子を個人授業
「じゃあ休日は何してる?」

私が続け様に質問すると、花は「休日ねぇ……」と考えたあと「だいたい友達とご飯食べたり、買い物とかしてるかなー」とのらりくらり答えた。


友達と、か。

一緒に上京してきた友達はいたが、忙しさを理由に約束を断り続けたら疎遠になってしまったし……。


孤独を実感することになって、私は思わずションボリと肩を落とす。

「私、休日遊びに行けるような友達がいないかも」

突然暗い声を出した私に、花はぎょっとしてこちらに向き直った。

「どうしちゃったのよ一体? 何?」

「うーん、実は……」私は気恥ずかしげに頬をかく。「プライベートな時間を充実させるには、何をしたらいいかと思って」

打ち明けた私に、花は眉をひそめた。
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