ふわり恋した
「今日はもうおしまい。塾の時間だから」
先輩はチラッと黒板の上の時計を見て立ち上がった。
「もう行っちゃうの~」
ちょっと怒ってほしくて、わがままなんか言ってみる。
「俺ももっと、まどかといたいけどね」
さらりとかっこいい事を言ってくれる。
その言葉に思わずにんまりしちゃう。
まどかと先輩はつきあってまだ一ヶ月。
先輩と初めて話したのは半年前の、中1のクリスマスだった。
小学校が同じだったから、顔と名前は知ってた。
バスケ部キャプテンのせいじ先輩。
運動が苦手な私には、カミのような人。
背が高くて、足が速くて。
背が低くて、運動会では目立たない私とは正反対・・・。
「送るよ、行こう」
先輩が先に歩き出す。
大きな背中を追いかけるのが、いつもの景色。
そして、すこし前でいつも立ち止まって待っていてくれる。
「うん」
先輩に追いついて、教室を出た。
先輩はチラッと黒板の上の時計を見て立ち上がった。
「もう行っちゃうの~」
ちょっと怒ってほしくて、わがままなんか言ってみる。
「俺ももっと、まどかといたいけどね」
さらりとかっこいい事を言ってくれる。
その言葉に思わずにんまりしちゃう。
まどかと先輩はつきあってまだ一ヶ月。
先輩と初めて話したのは半年前の、中1のクリスマスだった。
小学校が同じだったから、顔と名前は知ってた。
バスケ部キャプテンのせいじ先輩。
運動が苦手な私には、カミのような人。
背が高くて、足が速くて。
背が低くて、運動会では目立たない私とは正反対・・・。
「送るよ、行こう」
先輩が先に歩き出す。
大きな背中を追いかけるのが、いつもの景色。
そして、すこし前でいつも立ち止まって待っていてくれる。
「うん」
先輩に追いついて、教室を出た。