青空の下月夜に舞う
翌日目を覚ますと、知恵さんからメールが来ていた。
【家の手続きはもう済んだから。今日中に部屋を出なさい】
寝転がり、うつ伏せになったまま開かれた携帯はそのままに。
私は布団をまたかぶり直して学校を休む事に決めた。
今日はゴミを片付けてホテルに向かおう。
……早く部屋から出なきゃ。知恵さんに迷惑をかけてしまう。
新しい家の話は出てこないから、まだ部屋は決まってないんだろうな。
寝返りを打ち、壁側を向こうとした時。
メールを知らせる着信音が部屋に響いた。
放り投げていた携帯を手繰り寄せると、慣れた手付きで受信メールを開く。
【麻衣、大丈夫?近々会えないかな】
内容は私を心配する内容で。
その言葉が余計に私を苦しくさせた。