青空の下月夜に舞う
「誰も居ないし、お風呂入ろっか」
シン、と静まり返る家の中は、裸女の言う通り、人の気配はない。
私は縦に首を振り、二人でお風呂に入る事にした。
「あ、お弁当あんじゃん」
お風呂から上がり、リビングに行くと、お弁当が3つ。
ソファーに座り、私に一つ手渡した裸女は、割り箸を出して蓋を開ける。
いいの、かな。
不安な気持ちとは裏腹に、裸女は美味しそうにお漬け物を口に運び、直ぐにご飯を箸で摘まむ。
ご両親は?
大人は居ないの?
何でお弁当があるの?
たまり場にしてはマンション1部屋って……
疑問が沢山ありすぎる。
でも、それを聞いていいかも分からないし、裸女が知ってるかわからないけど。