青空の下月夜に舞う


足の震えが治まった時。



「麻衣ちゃん?ごめーん!遅くなった!」



明るいテンションの裸女に、軽く息を吐く。
眉を下げて近付いてくる姿に安心感。


「変なナンパとかなかったぁ?ここたまに変なヤツから話しかけられんだ~」

「……大丈夫です」

「本当に?あははっ、じゃあ帰ろうか」

「はい」




二人歩き出した時。
ポケットの携帯が震えた。

嫌な予感が身体中を駆け巡り。
直ぐに止まった振動は、メールを意味している回数。



隣に裸女が笑ってくれているのが、唯一の救いかもしれない。

今日は、ケーキバイキングに行ってきたから、今度行こう、という内容の会話は、家に着くまで続いた。




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