青空の下月夜に舞う

隣に座る祐也が、不審な目を向ける。

失礼だなコイツ!
祐也が失礼なのは今に始まったことじゃないけど。


それよりも、最初裸女に会った日。

あの卑猥な声の相手は、一見爽やかそうなこの人なの?!

下着もこの人の為に?!


ミナに腕を絡めて、ニコニコと笑みを浮かべる裸女は、すごく嬉しそうだから、間違いないんだろうけど。

失礼ながら、この中では一番普通に見えるのに。
彼女には厳しかったり、裸女がこんな風になっちゃう要素があるのかな?

嫌々、こんなに人が居る中で声を押し殺さずヤっちゃう人達だよ?!


自問自答がある意味止まらない。


横目に、ミナを見ていた私に気付いた裸女が、ちょっとムッとした後。


「あ!麻衣ちゃん、南に見とれてない?ダメだよ?南は私の~」


言いながら、にんまりと笑った。
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