青空の下月夜に舞う
する事ないから頭が可笑しな方へ進むんだ。

鞄に突っ込んだままの携帯を取り出し、何かいじってようか、と折り畳みを開いた。


あら。メールが5件も。

全然気が付かなかったよ。

受信メールを開ければ、それは全てセナからで。

古い順からメールを読んでいく事に。


【おーい。生きてるか?】

生きてますとも。
必死で掃除したのよ、あんさん。


【昨日せっかくメモしてやったのにサボり?暇だよ~】

顔文字付き。
写メも添付してあるけど。
残念。セナさん、私の携帯は容量を越えてて表示できません。


【ねえ、祐也くんのバイク乗った?】

乗ったとも。
もう二度と乗らねえよ。
あ、ヘルメット返しそびれた。後で電話しよっと。


【噂になってるよ?ちょっとヤバイかも】


へ?何が?噂?

仰向けのまま片手は頭の後ろ。
片手は携帯で、完全にリラックス体制。
噂って……?
< 14 / 319 >

この作品をシェア

pagetop