青空の下月夜に舞う
響といい、慶太郎といい、何でこんなに雰囲気だけで人を威嚇出来るのだろう。
嘘は嫌いだと言った慶太郎。
その時思い出した、セナの言葉。
“血見て笑ってだんだよ?”
隣に座った事を激しく後悔したって、後の祭り。
ライオンに捕らえられた私は、虫けら以下だ。
「原嶋雄大との関係を。理由を話す前に聞いちゃダメかな」
物腰柔らかい言い方だけど、表情が。
雰囲気が、答えをNOにはさせてくれない。
でも。
どうしよう。
数秒間の沈黙。
そして私は――――口を開いた。
「……雄大と出会ったのは。三歳の頃」
綺麗な。女の子みたいな男の子だと思った。
嘘は嫌いだと言った慶太郎。
その時思い出した、セナの言葉。
“血見て笑ってだんだよ?”
隣に座った事を激しく後悔したって、後の祭り。
ライオンに捕らえられた私は、虫けら以下だ。
「原嶋雄大との関係を。理由を話す前に聞いちゃダメかな」
物腰柔らかい言い方だけど、表情が。
雰囲気が、答えをNOにはさせてくれない。
でも。
どうしよう。
数秒間の沈黙。
そして私は――――口を開いた。
「……雄大と出会ったのは。三歳の頃」
綺麗な。女の子みたいな男の子だと思った。