青空の下月夜に舞う
幼少期
―――――――
「ゆーだいをいじめるな!」
「わー!まいがあばれるぞー!」
「ゆーだいもおんなにまもられてだせーっ」
「こら!たくや!あたまかちわるぞ」
「にげろー!」
太い棒を片手に肩で息をする私。
しゃがみこんで、クスンクスンと泣いている雄大。
小さな溜め息を吐いて、私は棒を足元に置いた。
「ゆーだい?もうないちゃだめ」
「まいちゃんはっ……つよいから」
雄大が弱いんだよ。とは言えない。
小さな拳を作り、歯を見せて笑う。
「ゆーだいは、らいねんいちねんせいになるんでしょお?」
「まいちゃんと、いっしょがいい」
「まいは、ねんちょおさんに、なるんだよ?ひまわりぐみさん!」