青空の下月夜に舞う
「ゆーだい!」

「なにー?」

「サッカーしようよ!」

「ダメだよ。宿題しなきゃ」



私は宿題が、嫌いになった。

宿題がなければ雄大と遊べるのに。


小学校と、幼稚園。

初めて雄大との距離を感じた。


でも、宿題が終わればいつもと変わらない雄大。



私が一年生になったのを一番喜んでくれたのは雄大だった。


だけど。

一年、一年。

年月を重ねて行けばいく程。
雄大は泣かなくなっていく。


雄大のお父さんに頼んで、小三から空手を習いだし、週一回が、二回、三回に増え。


「今度の試合見においでよ。絶対勝つから」


似合わない台詞を吐くようになった。
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