青空の下月夜に舞う
しかも一発って。20分じゃ確実に終わらないだろって突っ込みは、あえて、言わない事にする。


「とにかくさー。これからどうなんのかわかんねえけど、一応巻き込まれない様に気を付けな?」

ぶにっ、と。
私の頬を軽く摘まんだ。


「いひゃい(痛い)……」

「あははっ。ブスだなぁ」


ひ、酷くない……?!

これが慶太郎の愛情表現なら変えた方がいい、と。切実に思った。


そうこうしていると、チャイムもなり、それから数分後、祐也から連絡が入った。

セナに荷物を持ってきてもらう様に頼んで、慶太郎に携帯を返して、再び二人で暇を潰す。


タバコに再び火を付けた慶太郎に、次は吸いすぎは良くないと言ったら、キモいと言われて足を踏んでおいた。
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