青空の下月夜に舞う
セナに苦笑いを浮かべて、少し足を引きずりながら、裏門から出た。

自宅が徒歩圏内で良かった。

コンビニで、氷とアイスを買うと、自宅へ向かう。

申し訳なさを感じながら、セナに荷物をお願いして、行きよりも随分遅く自宅に到着した。



「美舞ファン怖すぎ」


セナの漏らした言葉に、苦笑いを浮かべるも、全くだと声を大にして言いたいよ。

事情を説明しなくても、私の有り様で事態は明白。

コンビニで買ったビニール袋に氷を入れて、渡してくれるセナにお礼を言って、床に腰を下ろした。


「何もなくてごめんね?」

「今さらじゃない?つか、うちらテレビあっても多分見ないで喋ってるじゃん」

「まぁ……」
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